Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちょうじんひげのはかせ

超人鬚野博士

夢野 久作

Leggi 超人鬚野博士 (ちょうじんひげのはかせ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 59.054 caratteri · 117 schermate

Aozora Bunko

「フウウム、これは感心したな。ナカナカ君等の観察は細かい。そこまでは考えなかった」

「ええ、きっと眉唾もんよ、そのお嬢さんは……」

「あたし日本の断髪嬢嫌いよ、テンデ板に附いていないんですもの。汚ない腕なんか出して……」

「アハハ、これあ手厳しい」

「当り前よ。腕を出すんなら子供の時分から腕を手入れしとかなくちゃ駄目よ。イクラ立派な肉附きの腕だっても、葉巻のレッテルみたいな種痘のアトが並んでいたり、肘の処のキメが荒いくらいはまだしも、馬の踵みたいに黒ずんで固くなって捻っても痛くも何ともないナンテいう恐ろしいのを丸出しにしているのは、国辱以外の何ものでもアリ得ないと思うわ」

「ヒヤア、これは恐れ入った。国辱国辱、正に国辱。銀座街頭の女はみんな落第だ」

「上海の乞食女にだってアンナのは一人も居やしないわ。どんな男でもあの肘の黒いトコを見たら肘鉄を喰わない中に失礼しちゃうわ」

「断髪だってそうよ。櫛目のよく通る日本人の髪を切るなんてイミ無いわ」

「まあ待て待て。脱線しちゃ困る。ほかの断髪嬢ならトモカク、あのテル子嬢の断髪なら、お母さん譲りだけあってナカナカ板に附いているぞ」