Classici giapponesi con furigana
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ぐんこくかようしゅう
軍国歌謡集
山川 方夫
Leggi 軍国歌謡集 (ぐんこくかようしゅう) di 山川 方夫 (やまかわまさお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.655 caratteri · 80 schermate
私は、だんだん、そんな彼につきあうのがばからしくなりはじめた。初夏の終りのころの、あの朝にかんじた彼への敵意も、次第にどこかへ消滅してしまった。それでもなお私が、大チャンの予告どおりの歌がつづいているふりをしていたのは、一つの習慣への無気力にすぎなかった。
「あの人はね、すこし色が黒いんですよ。そして顔がながい。やっぱり女ですね、とてもそれを恥じてるんです。どうして恥じることがあるんだろう、とだから私はいってあげたんです。私だっていい男じゃない。私はでも、それを恥じない。私の恥じるのは、私の存在そのものなんです。私は、私が死ぬことが恥ずかしいんだ。私がたんなる一箇の物となって、一箇の物として腐って行くことが恥ずかしいんだ。生きているかぎり、人間は生きようとしなければいけない。そうなんだ。その、生きようとしている人間にとって、自分の見てくれなんかが、どうして問題になります? だれが美しく死ぬことなんかできるものか。美しいのは、生きていることなんです。生きる勇気なんです。度胸なんです。私は、やっとその勇気を、あなたによってあたえられたのだ、そう私はいってあげたんです」