Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ろくろくび

轆轤首

田中 貢太郎

Leggi 轆轤首 (ろくろくび) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5065 caratteri · 11 schermate

Aozora Bunko

「いや待たれい」

その時まで控席に黙々としていた年老いた役人が進み出た。

「まだ御詮議不充分と見受け申す、一応、首を改めて見ましょうぞ」

老役人は下役人に云いつけて、衣ごと首を手元へ取り寄せて見守っていたが、やがて驚いたように顔をあげた。

「これこそ、まごう方なき轆轤首、南方異物志に、轆轤首の項には赤い文字が見られるとあるが、御覧なされい、これこの通りじゃ、また、離れ口が木の葉の自然と枝から離れたるがごとき模様といい、それに甲斐の国には、昔から轆轤首がおると申すから、まさしくこれは轆轤首、それなる御僧の申し立ては、いつわりではござらぬぞ」

役人達は、顔を見合わせた。老役人は怪量の方へ膝を進めた。

「旅の御僧、もはやそなたへの疑いは晴れ申したが、さるにても、斯様は怪物を見事に御退治めされたとは、尋常の出家ではござるまい、お差しつかえなくば、俗名をうけたまわりたい」

怪量は微笑した。

「疑いが晴れて何よりでござる、お訊ねを受けて名乗る程の者でもござらぬが、いかにも以前は弓矢取る身、九州菊池の一党にて、磯貝平太左衛門武行が成れの果てでござりますわい」

「なに、磯貝平太殿」