Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいしんとしゅうきょう

迷信と宗教

井上 円了

Leggi 迷信と宗教 (めいしんとしゅうきょう) di 井上 円了 (いのうええんりょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 151.147 caratteri · 298 schermate

Aozora Bunko

第一〇段 離島の迷信 一(伊豆七島)

また、妖怪を除く法として、食物の中へ藁を結んで入るることがある。また、子供が途中にてたおるるときには、魂を地から拾うまねをして、これを懐に入れることがある。これを「マブイをコメル」と申している。マブイとは守りの義にして、身を守る魂の意味である。

火事は付け火を除くのほかは、すべて天火と称して、天より罪を受けたるものと定めている。家が焼けかかって幸いに消しとめたる場合には、仮に小さき茅屋の形を造ってこれを焼く。そのことを火返しと申している。また、屋根瓦の中に獅子の面貌をなせるものがある。これは防火のマジナイであるそうだ。路傍の樹木にしめなわを張り、その上に豚や牛の骨をかけておくことがあるが、これは疫病よけのマジナイである。

第一〇段 離島の迷信 一(伊豆七島)

つぎは伊豆七島の迷信談に移る。七島の宗教は御倉島を除くのほかは概して仏教なるも、信仰は皆無である。ただ、祖先崇拝は盛んに行われている。それゆえに、墓場を大切にする風がある。例えば、七島中の新島や神津島は墓場を清潔にすることはなはだしく、毎朝、嫁の仕事は墓場の掃除である。女子が嫁に行くとき持参する第一の要具は、墓掃除の手桶であるそうだ。