Classici giapponesi con furigana
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れんかんき
連環記
幸田 露伴
Leggi 連環記 (れんかんき) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 49.281 caratteri · 95 schermate
然し双方とも幸に愚劣な高慢的な人で無かったから、何等の後の語り草になるほどのことも無くて済んでしまったが、互の感情は離し、そして匡衡は匡衡、定基は定基で、各々峭立して疎遠になるに終ったことだったろう。察するに一方は、路花墻柳の美に目を奪われるの甲斐無きことをあげて、修身斉家の大切なことを、それとなく諷したに違いない。それに対し反対の仕ようは無いから、一方は黙っていたに違いない。此の黙っているというのは誠に張合の無い困ったことだから、又更に一方は大江の家が儒を以て立っているのだから、家の内の斉わないで、妻を去るに至るの何のということは、よくよくの事でなければ、一家一門に取って取分け世間の非難を被って、非常に不利であることを云いもしたろう。これに対しても一方は又黙っていたろう。七出の目に就いても言議に及んだことであろう。七出というのは、子無きが一、淫佚が二、舅姑に事えざるが三、口舌多きが四、盗窃が五、妬忌が六、悪疾が七である。これに対しては定基の方からは、口舌、妬忌の二条を挙げて兎角を云うことも出来るわけだが、定基今差当って必ずしも妻を出そうと主張しているのでも無いから、やはり何も云わず黙っていたろう。