Classici giapponesi con furigana
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どうじょうじ(ひとまくげき)
道成寺(一幕劇)
郡 虎彦
Leggi 道成寺(一幕劇) (どうじょうじ(ひとまくげき)) di 郡 虎彦 (こおりとらひこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.256 caratteri · 30 schermate
間。若僧は無言に妙念を視つめてあり。
妙信 (何物かをおそるるがごとく)ゆうべ新入りの若僧でございます。
妙念 何しにこの山へはいって来たのだ。
間。
妙信 (若僧に向い)黙っていずと、お返事をせぬかい。
妙念 何しにこの山へはいって来たのだ。
間。
妙念 何しにこの山へはいって来たのだ。
いと長き間。若僧の眼はようように鋭き凄色を帯び、妙念は怪しき焔を吐くばかりの姿して次第に蹂り迫る。さらに長き期待の堪うべからざるがごとき場の緊張。
妙念 (破るるがごとき憤怒の声)悪蛇の化性だな。そんな男体に姿をかえて上って来たのが、睫毛まで焼きちぢらした己の眼をくらませると思うのかい。このおおどかな梵音が山中をゆさぶって、木の根に巣をくう虫けらまで仏願に喰い入るほども鳴りひびいたに、まだ執念く呪いをかけようというのだな。――二つや三つの鐘を陶器のようにこわされても、そんなことで己の法力がゆるみはしないのだ。女鐘造り依志子の一念で、女人のたましいを千という数鋳込んだ鐘に、まじないほどのひびでも入れて見い。ありがたい梵音が大空の月の壁から川床の小石までゆさぶるので、その身につけた鱗の皮が一つ一つ、はららけて落ちるまでおののき上って来たのだろう。