Classici giapponesi con furigana
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さといものめとふどうのめ
里芋の芽と不動の目
Leggi 里芋の芽と不動の目 (さといものめとふどうのめ) di Mori Ōgai (森 鴎外) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4494 caratteri · 10 schermate
何某の講談は塩原多助一代記の一節で、その跡に時代な好みの紅葉狩と世話に賑やかな日本一と、ここの女中達の踊が二組あった。それから饗応があった。
三間打ち抜いて、ぎっしり客を詰め込んだ宴会も、存外静かに済んで、農商務大臣、大学総長、理科大学長なんぞが席を起たれた跡は、方々に群をなして女中達とふざけていた人々も、一人帰り二人帰って、いつの間にか広間がひっそりして来た。
もう十一時であろう。
今日の主人増田博士の周囲には大学時代からの親友が二三人、製造所の職員になっている少壮な理学士なんぞが居残って、燗の熱いのをと命じて、手あきの女中達大勢に取り巻かれて、暫く一夕の名残を惜んでいる。
花房という、今年卒業して製造所に這入った理学士に、児髷に結った娘が酌をすると、花房が顧みながら云った。
「何だ。お前の袖からは馬鹿に好いがするじゃあないか。何を持っているのだ。」
「これなの。」
娘が絹のハンケチを取り出した。
「それだそれだ。※(「均のつくり」、第3水準1-14-75)で思い出したが、ここの内に丁度お前のような薫という子がいたが、あれはどうした。」
「薫さんはお内へ帰りましたの。