Classici giapponesi con furigana
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かわぐちこ
野菊の墓他六篇
伊藤 左千夫
Leggi 野菊の墓他六篇 (かわぐちこ) di 伊藤 左千夫 (いとうさちお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 30.105 caratteri · 61 schermate
予はなお懇切に浅はかなことをくり返してさとした。しかし予は衷心不憫にたえないのであった。ふたりの子どもはこくりこくり居眠りをしてる。お光さんもさすがに心を取り直して、
「まァかわいらしいこと、やっぱりこんなかわいい子の親はしあわせですわ」
「よいあんばに小雨になった、さァ出掛けましょう」
雨は海上はるかに去って、霧のような煙のような水蒸気が弱い日の光に、ぼっと白波をかすませてるのがおもしろい。白波は永久に白波であれど、人世は永久に悲しいことが多い。
予はお光さんと接近していることにすこぶる不安を感じその翌々日の朝このなつかしい浜を去った。子どもらは九十九里七日の楽しさを忘れかねてしばしば再遊をせがんでやまない。お光さんからその後消息は絶えた。