Classici giapponesi con furigana
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きんぞくにんげん
金属人間
海野 十三
Leggi 金属人間 (きんぞくにんげん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 78.616 caratteri · 157 schermate
それは下にせまっている警官隊のまん中で大きな音をあげて破裂した。警官たちは将棋だおしになった。
「うてッ」
警官たちも今はこれまでと、下から銃器でもって応じた。上と下とのはげしいうちあいはしばらくつづいた。警官たちは、どんどん新手をくりだして、怪魔を攻めたてた。
怪魔はついにふらふらしだした。
「あ、あぶない」
怪魔のからだが塔の上からすっとはなれた。
「下へ飛ぶぞ。逃がすな」
大きく弧をえがいて、長い黒マントの怪魔は議事堂の庭の上に落ちた。そして動かなくなった。
「とうとう自分でお陀仏になったか」
「あんがい、かんたんな最期をとげたじゃないか」
「大事なところを弾丸にうちぬかれたのだろう」
怪魔のからだは、ばらばらになっていた。もちろんこれはマネキン人形の手足や胴中や首であるから、そのはずである。
長戸検事がかけつけ、怪魔のばらばらになったからだを念入りにしらべた。
「はてな。なんにもない」
「検事さん、あれがありませんか」
「おお、蜂矢君」
と検事はすこしおくれてかけつけた蜂矢をふりかえって、
「あれが見えないよ。人形の首はこのとおりあるが、きみがいったようなやかんのふたみたいなものは見えない」