Classici giapponesi con furigana
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きんぞくにんげん
金属人間
海野 十三
Leggi 金属人間 (きんぞくにんげん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 78.616 caratteri · 157 schermate
だから鮮血がふんすいのようにとびだしたわけである。
検事たちがかけつけて、みんなで応急手当をくわえた。
「どうしたんだ。どうしてそんなけがをしたのかね」
検事はきいた。
「さあ、それがどうもわからんのですよ」
警部は顔をしかめて言った。
「こんなひどいけがを自分でする者はありませんよ。たしかに斬られたと思ったんですが……ところが、自分のまわりを見まわしても、誰も下手人らしい者がいない」
「じゃあ、やっぱり、けがだろう」
「けがじゃないですよ、検事さん」
と警部は承知しない。
「斬られたときはちゃんとわかりました。足へ何だかかたいものがあたり、それから火をおしつけたような熱さというか痛みというか、それを感じました。わたしはちょうど押入れをあけて、中にあった木の箱を持ちあげていたので、すぐには足の方が見られなかったんです。箱をそこへおいて、そこから足の方を見て、ズボンをまくってみるとこれなんです。ズボンも、こんなにさけています。しかしこれは刃物がズボンの中から外へ向けていますね。外から刃物があたったんじゃないです」
さすがに警部だけあって、目のつけどころが正しい。