Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

くぎぬきとうきちとりものおぼえがき

釘抜藤吉捕物覚書

林 不忘

Leggi 釘抜藤吉捕物覚書 (くぎぬきとうきちとりものおぼえがき) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.907 caratteri · 32 schermate

Aozora Bunko

」

「そうよ。いいか、二階の干台の綱の跡と麻屑を考え合わせてみろ。」

藤吉の説明は――姉を締め殺した文字若は、それだけ細工を施した死体をそのままに、自分は両肩に綱を廻し、その上から、前もって用意しておいた、姉と同じ丹前を羽織って姉の美野になりすまし、二階のてすりを潜らした綱の一端を手に、軒下にぶら下って――。

「そこで、足で雨戸を蹴って初太郎を起こしたんだ。」

「ははあ、髪まで同じいぼじり巻きだから、こりゃあ誰でもお美野さんだと――。」

「面を見せねえように、うしろ向きに下がっていたてえことを忘れちゃいけねえ。おまけに、手を手繰って屍骸がのし上がると見せかける。初太郎と宇之吉が胆をつぶして二階へ駈け上っている間に、悪才の利く阿魔じゃあねえか。おのれは、すとんと初太郎の部屋の縁へ降り立って、帯を解いてよ、二階の干台に長く二本に掛けてあるやつをするする引き下ろしてこっそり自室へ飛び帰ったに違えねえ。このとおり泥を吐くから見ていな――すっかり衣裳をあらためて、初太郎宇之吉が姉の屍骸を見つけた頃合いを見計らい、眠呆けづらを装って二階へ上って行ったのよ。だが、階下の縁へ飛び下りた拍子に、足の裏に敷居の胡麻油が付こうたあ、はっはっは、彦、この落ちあどうでえ、これこそ真実に、とんだことから足がついたってもんだぜ。