Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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くぎぬきとうきちとりものおぼえがき

釘抜藤吉捕物覚書

林 不忘

Leggi 釘抜藤吉捕物覚書 (くぎぬきとうきちとりものおぼえがき) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.760 caratteri · 24 schermate

Aozora Bunko

歳恰好から身柄といい、がら松と彼とは生き写しだった。今様天一坊という古い手を仙太郎は思いついたのである。善は急げと、折柄の忙しさに紛れて彼は帰り行く上布屋清二郎の後を追い、新右衛門町の蕎麦屋へ連れ込んで一伍一什を打ち明けた後、左袒方を依頼したのであった。

初めの内こそ御法度を真向に、横に首を振り続けている清二郎も、古傷まで知らせた上は返答によって生命をもらうという仙太郎の脅しと、なによりもたんまり謝礼の約束に眼が晦んで、あげくの果てに蒼い顔して承知したのであった。

いよいよ話が決まるまでは、奉公人の眼はできるだけ避けたがよかろうと、丑満の刻を喋し合わせた二人は、まず清二郎が庭先へ忍んで撰十を置場へ誘き入れ、そこで改めて仙太郎を徳松に仕立てて、父子の名乗りをさせたまではよかったものの一時は涙を流して悦んだ撰十が、だんだん怪しく感じ出したものか、根掘り葉掘り鎌を掛けて問い詰めて行く内に、付け焼き刃の悲しさ、とうとう暴露そうになったので、兇状持ちの仙太郎は、事面倒と、徳松殺しの一件を吐き出すと同時に、山猫のように猛りかかって腰の手拭いで難なく撰十の頸を締め上げたのだった。