Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぶくぶくながながひのめこぞう
鈴木三重吉童話集
鈴木 三重吉
Leggi 鈴木三重吉童話集 (ぶくぶくながながひのめこぞう) di 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 58.287 caratteri · 119 schermate
すると王女は、しばらくたつと、またれいのように、
「ああねむいこと。まあ、どうしてこんなにねむくなるのでしょう。何だか、まっ赤なものが、もうっと両方の目の上にかぶさるような気がします。ちょっとやすみますからごめん下さい。」と言いながら、ふらふらと立ち上って、長いすの上に横になるなりもうすやすやと寝入ってしまいました。
王子は今晩はその手にのるものかと思いながら、テイブルに両ひじをついて、たかのように目を光らせて、一生けんめいに王女の顔を見すえていました。するとそのうちに、王子はまたひとりでに、まぶたがおもたくなって、とうとう今晩もまたねこんでしまいました。
すると、ちょうどおなじときに、あれほどいばっていた長々や、ぶくぶくや、火の目小僧も、みんな一どにこくりこくりといねむりをはじめました。
王女はさっきから、上手にねたふりをして、王子たちが寝入るのをまっていたのでした。
王子はぐうぐうといびきをかいて、まるで石のようにねむりこんでいます。
王女はそれを見ると、にこにこ笑いながら、そうっとおき上りました。そしてこんどこそは、だれにも感づかれないように、ひょいと小さな蠅にばけて、すうっと窓からとび出しました。