Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぎんがてつどうのよる

銀河鉄道の夜

宮沢 賢治

Leggi 銀河鉄道の夜 (ぎんがてつどうのよる) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 76.529 caratteri · 155 schermate

Aozora Bunko

四 ケンタウル祭の夜

「では一時間半で帰ってくるよ」と言いながら暗い戸口を出ました。

四 ケンタウル祭の夜

ジョバンニは、口笛を吹いているようなさびしい口つきで、檜のまっ黒にならんだ町の坂をおりて来たのでした。

坂の下に大きな一つの街燈が、青白く立派に光って立っていました。ジョバンニが、どんどん電燈の方へおりて行きますと、いままでばけもののように、長くぼんやり、うしろへ引いていたジョバンニの影ぼうしは、だんだん濃く黒くはっきりなって、足をあげたり手を振ったり、ジョバンニの横の方へまわって来るのでした。

(ぼくは立派な機関車だ。ここは勾配だから速いぞ。ぼくはいまその電燈を通り越す。そうら、こんどはぼくの影法師はコンパスだ。あんなにくるっとまわって、前の方へ来た)

とジョバンニが思いながら、大股にその街燈の下を通り過ぎたとき、いきなりひるまのザネリが、新しいえりのとがったシャツを着て、電燈の向こう側の暗い小路から出て来て、ひらっとジョバンニとすれちがいました。

「ザネリ、烏瓜ながしに行くの」ジョバンニがまだそう言ってしまわないうちに、

「ジョバンニ、お父さんから、ラッコの上着が来るよ」