Classici giapponesi con furigana
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どうせんかいじへん
銅銭会事変 短編
国枝 史郎
Leggi 銅銭会事変 短編 (どうせんかいじへん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 106.745 caratteri · 216 schermate
これによりて活胴を試みたく、窃かに柳原の土手へ出で往来の者を一刀に殺害しけるが、ある夜飛脚を殺し、鉾の止まりたるを審み、懐中を探れば金五十両を所持せり。これより悪行面白く、辻斬りして金子を奪いぬ。その頃鎌倉河岸に風呂屋と称するもの十軒あり。湯女に似て色を売りぬ。この他江戸に一切売色の徒なし、甚太郎悪行して奪いし金銀みなここにて使い捨てぬ。この事師匠武蔵聞いて、破門し勘当しけり。これより諸国を遍歴し、武州高尾山に詣で、飯綱権現に祈誓して生涯の安泰を心願し、これより名を甚内と改め、相州平塚宿にしばらく足を止どめて盗賊の首領となり、後また豆州箱根山にかくれて、なお強盗の張本たり。
後再び江戸に入る。云々」
で、その勾坂甚内が二度目に江戸へはいって来た時から作者の物語は展開するのである。
「箱根の山砦を手下に渡して江戸へ足を入れたというのも、江戸の様子が見たかったからだ。……ところで今俺は江戸にいる。が、別に嬉しくもない」
赤坂溜他の浪宅で、剣道を弟子に教えたり、博徒と博奕を開帳したり、飯より好きな辻斬りをしたり、よりより集まって来た旧手下どもと大名屋敷へ忍び込みお納戸金を奪ったり、あらゆる悪行を働きながらも彼は満足しないと見えて、こんな嘆息を洩らすのであった。