Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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どうせんかいじへん

銅銭会事変 短編

国枝 史郎

Leggi 銅銭会事変 短編 (どうせんかいじへん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 106.745 caratteri · 216 schermate

Aozora Bunko

「徒党を組んだ盗賊が黒田様の宝蔵を破り莫大の金子を奪ったについては、晩かれ早かれここら辺りを徘徊するに相違ないから、怪しい者の目付かり次第届け出るようにと布告の廻ったはつい今日の昼のこと、したがってこの辺一円は同心目明しの巣のようなものだ。のっそり迂濶に出ようものなら、すぐに御用の声を聞こう。まあ俺に従いて来な、悪いようにはしねえ意だ」

「ふうむ、それにしてもこの俺を、勾坂甚内と見抜いたは?」

「黒田の邸へ押し込んで、宝蔵でも破ろうというものは三甚内の他にはねえ。……ところで三人の甚内のうち二人までは足を洗い今は素人になっている筈だ。残るは勾坂甚内だけ。その勾坂こそすなわちお前よ。宝蔵破りのその翌晩、盗んだ金を懐中にして、遊里へ姿を晒そうとする大胆不敵のやり口は、その他の奴には出来そうもねえ」

「ううむ、そうか、いや当たった。いかにも俺は勾坂だ。勾坂甚内に相違ねえ。さあこう清く宣ったからには、お前も素性を明かすがいい」

「もうおおかたは察していよう。俺こそ庄司甚内だ」

「それじゃやっぱりそうだったか。もしやもしやと思ってはいたが、そう明瞭と宣られると、なんだか変な気持ちがするなア。