Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九) 全十冊
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(九) 全十冊 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 41.029 caratteri · 82 schermate
日中ならすぐ人に見とがめられるし、病人も気が付くから、これは、夜中人の寝鎮まった時の仕業に相違ない、とこう申すのでございます。
――私はしばらくの間、夜の目も寝ずに、忠五郎の部屋の外に見張っておりましたが、私が見張っていたのでは、悪者に用心させるだけで、なんの役にも立ちません。そこで、いろいろ考えた末、これは人様から聴いた話でございますが、ほんの少しばかりの仕掛けをして、夜中誰が起出すか、それを見付けようと思い立ったのでございます。
――その仕掛と申すのは、家中の者が別々の部屋に休んでおりますので、その部屋の出入口の敷居に、豆を一と粒ずつ置いたのでございます。御存じのとおり豆はよく動きますが放って置いたのでは、独りでは、転がりません。出入口の敷居に、戸の側にピタリと付けて、一と粒の豆を置けば、戸を開けるとその豆は必ず動きます。
――この仕掛はまことに手軽で、その上、夜中部屋の外へ出た者を、一ぺんに見露わしてくれます。それに、誰の部屋も一様の造りで敷居は外にあって、豆は外から置けますので私は誰にも知れないように、皆んな寝た後で家中の者の部屋の敷居に、一粒ずつの豆を置きました。