Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
にしきぎ
錦木
宮本 百合子
Leggi 錦木 (にしきぎ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 52.481 caratteri · 103 schermate
何ぼ何と云っても姫様の様ではほんとうに困りますけれ共また常盤の君の様でもネ」
と遠慮のない乳母はあんまりずけずけした事を云うので娘は袖を引いて、
「マアそんな事を云うものではありませんよ。上様(兄君)だって『この方は近頃の女に似合わないかたい心を持っていらっしゃるたのもしい人だ。私の奥さんにしても恥しくない方だ』なんておっしゃったほどですもの誰だって姫様を悪く思ってやしません」
などと云うのを几帳の陰できいて居た姫は馬鹿にされたようないやな気持で居た。それから女達の話は急に変って常盤の君の噂になった。
忍び合って通っていらっしゃるかかりうどの御兄弟が弟君の来て居らっしゃるところへ又兄君が知らないでしのんでおいでになって大騒をしたの何のと面白がって云って居るのをきいて女君は浅間しい事だと悲くて、
「どうぞその話はここだけでよその人に話すような事はしないでお呉、私の恥にもなることだから」
と云ってすすり泣きをして居られるので女達は申しわけのない様に一人立ち二人立ちしてあとには乳母とその娘ばかりが残った。乳母は今の中にと思って女君のそばによって几帳をすっかり立てまわして声をひそめて、