Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にしきぎ

錦木

宮本 百合子

Leggi 錦木 (にしきぎ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 52.481 caratteri · 103 schermate

Aozora Bunko

かんにんして下さい、美くしい方。青い雲がながれて、虫がないて、私が笑って、貴方が笑って、人が笑って……、アラアラ、鳥が飛ぶ、私達の心のようにネエ」

手をいきなりはなして、人形をしっかりだいて、コロリとよこになったきり光君はもうねてしまって居る。

「私達も気が違って死んでしまった方がましですワ。ほんとうにこんな御うつくしい御方がネエ、これから先にも、これからあとにも、こんなことは又と有りますまいものを」

紅はそのみやびやかなね姿を見ながら、しずんだ、おっとりした声で云う、目はうるんで居る。

「エエ悪い神の御もちゃになって御しまいになったんです、あんまりねたましいほど御美くしいのがたたって。ネエ、それに違いありません。美くしさを司る神がそのあんまりの美くしさをねたんであんなに御させしたんです。大奥様もそう云っていらっしゃいましたワ。神にねたまれるほどかがやかしい子を生んだ私もわるいのかも知れないとネ」

紅は斯う云いながらしずかに乳のみ子のようにね入って居る光君の上に被衣をきせかけながら云う。ねて居たと思った光君は着せ終ってそうとひこうとする紅の裾をしっかりとにぎってほほ笑みながら、