Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
くわとかまのごがつ
鍬と鎌の五月
黒島 伝治
Leggi 鍬と鎌の五月 (くわとかまのごがつ) di 黒島 伝治 (くろしまでんじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2911 caratteri · 6 schermate
を吸って、なか/\去ろうとしない。
薪は百姓に取って、売るにはあまりに安かった。それで、二年分もあるのだが、自分の家に焚きものとするとて、畠のつゞきの荒らした所へ高く積み重ねて、腐らないように屋根を作りつけて、かこって置くのだ。
「よいしょ。」
「よい来た。」
「よいしょ。」
「よい来た。」
宗保は、ねそを掴んで提げて来る薪を一把一把積み重ねて行った。西山は、下駄をはいていた。五十把ほど運んだ頃、プスリとその鼻緒を切ってしまった。跛を引きだした。細長い、長屋のように積重ねられて行く薪は、背丈けほどの高さになった。宗保は、後藤と西山とが下から両手で差上げる薪束を、その上から受け取った。彼が歩くと薪の塚は崩れそうにゆさ/\と揺れた。
「ちょっと手伝えよ、そんなに日向ぼっこばかりしとらんで。」後藤はスパイにからかった。「遊んどって月給が貰えるんだから、そんなべら棒な仕事はないだろう。」
スパイは苦笑した。
「よいしょ。」
「よい来た。」
「よいしょ。」
「よい来た。」
薪は、積重ねられて、だん/\に家ほどの高さになってきた。五月の太陽はうら/\と照っていた。笹や、団栗や、雑草の青い葉は、洗われたように、せい/\としている。