Classici giapponesi con furigana
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さこく
鎖国
和辻 哲郎
Leggi 鎖国 (さこく) di 和辻 哲郎 (わつじてつろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 443.306 caratteri · 875 schermate
ことは出来たのである。
このやり方はやがて公的な表現にまで達している。一六一二年八月にオランダから来た船の商人頭ヘンドリック・ブルーワーは、国主モーリッツの書簡を携えて駿府に行ったのであるが、その書簡には、ヤソ会の宣教師が表に布教を装いつつ、内実においては改宗による国民の分裂、党争、内乱をねらっている、と明白に認めているのである。これはもう個人的な蔭口ではない。反動改革者に対する新教徒の公然たる攻撃なのである。
この趨勢を心から憂えていたのは、セルケイラであった。彼はスペイン国王に対してオランダ人の危険を頻りに訴えている。またオランダ人の策動を有効ならしめるようなスペイン宣教師の無思慮な行動をも訴えている。しかしもう遅かった。迫害はすでに一六一二年の春、家康の膝下駿府において始められたのである。
一六一二年四月(慶長十七年三月)家康は京都所司代板倉勝重にキリスト教会堂の破却を命ずると共に、駿府の旗下武士のうちの信者十数人を検挙した。検挙はなお夏まで続き、大奥の女中にまで及んだ。この禁教令は有馬晴信の処刑と連絡があるらしく、発布の直前に晴信の喧嘩相手岡本大八が火刑に処せられたし、また駿府での検挙と同時に有馬領での禁教が励行された。