Classici giapponesi con furigana
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ながさきのかね
長崎の鐘
永井 隆
Leggi 長崎の鐘 (ながさきのかね) di 永井 隆 (ながいたかし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 65.109 caratteri · 131 schermate
と怒鳴った。
レントゲン治療室の機器の間から、長老が重傷の梅津君を救い出してきた。ぐったりとなって、鮮血にまみれた梅津君は廊下へべたりと座って「目の無かばい」といった。長老が「何いうか、目はあるばい」といいながら、傷をあらためている。目の上がざくりと割られ、その他大小一面の傷だ。婦長さんが、「大丈夫よ、大丈夫よ」と励ましながら手際よく沃丁を塗り、ガーゼを当て、三角巾を巻いてゆく。私は梅津君の脈をしらべ、次々と手当ての指図をする。「先生、助けてください」「薬をつけてください」「傷を診てください」「先生、寒いです、着物をください」口々にいいながら私らの周囲に異様な裸形が群がってきた。そこら一面投げ飛ばされた患者のうち、息の根の未だとまらぬ人たちである。ちょうど外来患者の診療最中だったから、このあたりの廊下や室内に倒れている数はおびただしく、それが一様に着物を剥ぎとられ、皮をむしられ、切られ、土煙をかむって灰色になっているのだから、まるでこの世のものとは思われぬ。死んで動かぬ人の間をじりりじりりとにじり寄り、私の足首にしがみついて「先生、助けてください」