Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ながさきのかね

長崎の鐘

永井 隆

Leggi 長崎の鐘 (ながさきのかね) di 永井 隆 (ながいたかし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 65.109 caratteri · 131 schermate

Aozora Bunko

そしてこの二個の中性子が、近くの核にぶつかってさらに二個所でフィッションを起こす。それから二個ずつ中性子が出て今度は四個の核を割る。次は八個、十六個、三十二個、六十四個」

「百二十八個、二百五十六個、五百十二個、千二十四個、二千四十八個」

「こうして最初は少し割れるが、短い時間後におびただしい数の原子が同時に爆裂する。これを連鎖作用というんだ」

「それじゃ、まず最初に少なくとも一個の核を割れば、あとはひとりでにそこにあるだけの原子が割れるわけだね。しかし厳密な意味では同時でなく、ある時間を要するわけだ」

「そういえば、爆圧の来たのが、一瞬間ではなくて、幾秒間か続いたようだった。最初少し弱いのが来て、急に強くなったと覚えている。その後に続いたのは反射干渉の結果の圧力だったろうけれども」

「日本ではこんなことを知らなかったのかい?」

「知ってたさ、僕だったこうして知ってるんだもの」

「じゃ、なぜやらなかったんだい?」

「マイトナーのこの実験は戦争の始まるよりずっと前なんだ。だからどこの国もやりかけたんだが、フィッションを起こすのはウラニウムで、そのウラニウムには同位元素のウラニウム―二三五と二三八とがあるが、二三五のほうがよく割れるんだね。