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Classici giapponesi con furigana

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せきぼくじょうそうぎょうきじ

関牧塲創業記事

関 寛

Leggi 関牧塲創業記事 (せきぼくじょうそうぎょうきじ) di 関 寛 (せきかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 20.461 caratteri · 40 schermate

Aozora Bunko

尚雪中に青物の乏しき時に此れを一同に喰せしむる時は、何れも大満足する者なり。実に僻地に於て隣家も遠くして平生他の人を見る事なく、亦語る事少く、他に心を慰むるもの無きにより、殊に傭人等は日々馬鈴薯と豆類のみを多く喰するを楽とするのみなるを以て、折には異る喰物を大に楽とするのみなり。実に未開地に於ける農家の喰料は、都会人士の知らざる処にして、其粗末なるも自然に慣れ、且つ労働多きに由りて消化機能も盛なるを以て、かかる喰料にても却て都下の人より健康を増加するのみならず、生出する処の児輩は却て健康と怜悧たるが如し。昔時に於ける山中鹿之介坂田公時も山家育ちなり。現世に於ては、高木兼寛三浦謹之助両氏の如き、最も深山の内にて粗食にて生長せるも、医門の大家たり。ああ自然たるや平均を怠らざるを感ぜり。

当地の蕨は太さ拇指の如く、長さ二尺以上たる物なれば、殊に味あり。故に珍とすべし。実に採りて直に木灰と熱湯とを以てアク出して喰するにも、或は其儘酢味噌或は醤油酢にて喰し、或は煮て喰する時は、最も味多し。亦此れを煮て干しあげて貯うる時は、何時にても湯でて水に一二日浸す時は、原形の如く太くなりて、味あり。