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Classici giapponesi con furigana

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せきぼくじょうそうぎょうきじ

関牧塲創業記事

関 寛

Leggi 関牧塲創業記事 (せきぼくじょうそうぎょうきじ) di 関 寛 (せきかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 20.461 caratteri · 40 schermate

Aozora Bunko

予が発途後は何等の異状も無し。倉次氏は時々来診せられたり。然るに十二日の朝は、例により臥床を放れて便所に行きて、帰りて座に就くや、暫時にして俄かに面貌変じたり。夫れより只眠るが如くにして絶息せり。急ぎて倉次氏を迎うるも、最早致すべき無し。

然るに近隣及び知人は集りて五郎を助け、東京へも電信を発し、マスキはキク、ヒデを同行にて来り、厚く葬儀を営み、且つ遺言により骨は最も能く拾いて集め箱に入れ置きたるを、予は其後に自ら負うて牧塲に帰りて保存せり。アア三十五年に徳島を発する時は、老体ながらも相共に手を携うるも、今や牧塲には白骨を存するのみ。肉体無きも、無形の霊たるや予が傍らに添うて苦楽を共に為すを覚えたり。早晩予も形体は無きに至るも、一双の霊魂は永く斗満の地上に在て、其盛なるを見て楽まん事を祈る。

亡き魂よ、ここに来りて、諸共に、幾千代かけて駒を守らん。

秋の夜の、俤うつる夢さめて、ねやにただきく川風の音。

廿九日、餘作来塲して予を慰む。

寛は亡妻の病めるや既に不治にして必死たるべきを决定するを以て、死去後には憂いとは思わざるのみならず、亦忘れんと欲するも、如何せん精神上に於ける言うべからざるの欝を以てし、且つ全身は次第に衰弱して喰料を※じ、動作困難にして、耳鳴眩暈して読書するにも更に何の感も無く、亦喰物に味無く、只恍惚