Classici giapponesi con furigana
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ずいひつ みやもとむさし
随筆 宮本武蔵
吉川 英治
Leggi 随筆 宮本武蔵 (ずいひつ みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 141.786 caratteri · 278 schermate
これは実際何を調べても曖昧なので、さし当って光悦の家のところを書くのにも、自分の弱っていた疑問だったので、さっそく、こう訊いてみたわけだった。
「さあ?」
と、N君は考えてから、
「丸太町辺ということは誰かに聞きましたが、それもよく分っていないようですね、鷹ヶ峰へ移住してから後のことは、光悦についてもいろいろはっきり知れているようですが」
純粋の京都人という人がこういうのだから、これは断念しなければなるまいかとその時は思った。それと共に、また前言を覆すようだが、つい何時もの呟きが胸の中でこう強情を張った。――やっぱり何度来てみても京都ほど分り難い所はないんだ。
光悦の住居の問題は、その後、知恩院のIさんがわざわざ送ってくれた「京都坊目誌」でやや適確にわかった。Iさんは親切に、その記載のある坊目誌の二百九ページを三角に折ってまで、私に教えてよこした。京都みたいに分りよい土地を分り難いという男だから、これくらいにしてやらないといけないと思ったのかも知れない。
だが、それを一読すると、いよいよ京都はややっこしい土地だという立証になる。それは京都の市制や地区行政がわるいのではなく、遠く武家争覇の頃から、応仁の乱や戦国を演じて来た主演者の兵火が禍いなのである。