Classici giapponesi con furigana
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ずいひつ しほんたいへいき
随筆 私本太平記
吉川 英治
Leggi 随筆 私本太平記 (ずいひつ しほんたいへいき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 56.947 caratteri · 114 schermate
その十二
当時、佐々木系の族党は、近江本国から武蔵、相模、三河、出雲、備後にまで分布されていた点も、高氏の足利党などより格段上な大族だったと観ることができる。
一ノ宮尊良と宗良の二皇子は、土佐と讃岐へ流された。
その途中、皇子の一行は、播磨の加古川附近で、後醍醐の護送を見かけられた。で「父に一ト目会わせてほしい」と、武者どもにすがッてお頼みになったが、許すところとならず、あえなく父皇は山陰へ、皇子は四国へ引き裂かれて行く。
これなど、歴史とみれば一場の悲劇にすぎないが、現実の今日の四月におきかえてみれば、一ばい古今の感がある。
当年の皇子お二人は、ちょうど現皇太子ごろのお年頃だった。私たちが、象徴としても皇室というものをお互いに愛で戴いている以上は、折にはこういう回想もしてみる必要はあると思う。そしてそのうえで、十日の御慶事なども心から共によろこび合いたい。(三四・四・一)
その十二
旅行したい、どこへ行きたいも、うたにうたっているだけで、「院ノ庄」の一章も、つい回を追ってしまった。
元弘の年、後醍醐の輦輿が通った姫路、杉坂、津山などの中国地方は、以前、宮本武蔵を書いていたころ、英田川を中心に、かなり歩いた。