Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

かりさかごえ

雁坂越

幸田 露伴

Leggi 雁坂越 (かりさかごえ) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.263 caratteri · 28 schermate

Aozora Bunko

」

と他の意に逆らわぬような優しい語気ではあるが、微塵も偽り気は無い調子で、しみじみと心の中を語った。

そこで互に親み合ってはいても互に意の方向の異っている二人の間に、たちまち一条の問答が始まった。

「どこへでも出て辛棒をするって、それじゃあやっぱり甲府へ出ようって云うんじゃあないか。」

とお浪は云い切って、しばし黙って源三の顔を見ていたが、源三が何とも答えないのを見て、

「そーれご覧、やっぱりそうしようと思っておいでのだろう。それあおまえも、品質が好いからって二合ばかりずつのお酒をその度々に釜川から一里もあるこの釜和原まで買いに遣すような酷い叔母様に使われて、そうして釣竿で打たれるなんて目に逢うのだから、辛いことも辛いだろうし口惜しいことも口惜しいだろうが、先日のように逃げ出そうと思ったりなんぞはしちゃあ厭だよ。ほんとに先日の夜だって吃驚したよ。いくら叔母さんが苛いったって雪の降ってる中を無暗に逃げ出して来て、わたしの家へも知らさないで、甲府へ出てしまって奉公しようと思うとって、夜にもなっているのにそっと此村を通り抜けてしまおうとしたじゃあないか。吾家の母さんが与惣次さんところへ招ばれて行った帰路のところへちょうどおまえが衝突ったので、すぐに見つけられて止められたのだが、後で母様のお話にあ、いくら下りだって甲府