Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かりさかごえ

雁坂越

幸田 露伴

Leggi 雁坂越 (かりさかごえ) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.263 caratteri · 28 schermate

Aozora Bunko

日の光はちょうど二人の胸あたりから下の方に当っているが、日ざしに近くいるせいだか二人とも顔が薄りと紅くなって、特に源三は美しく見える。

「よっぽどって、そうさ五日六日来なかったばかりだ。」

と源三はお浪の言葉に穏やかに答えた。

「そんなものだったかネ、何だか大変長い間見えなかったように思ったよ。そして今日はまた定りのお酒買いかネ。」

「ああそうさ、厭になっちまうよ。五六日は身体が悪いって癇癪ばかり起してネ、おいらを打ったり擲いたりした代りにゃあ酒買いのお使いはせずに済んだが、もう癒ったからまた今日っからは毎日だろう。それもいいけれど、片道一里もあるところをたった二合ずつ買いに遣されて、そして気むずかしい日にあ、こんなに量りが悪いはずはねえ、大方途中で飲んだろう、道理で顔が赤いようだなんて無理を云って打撲るんだもの、ほんとに口措くってなりやしない。」

「ほんとに嫌な人だっちゃない。あら、お前の頸のところに細長い痣がついているよ。いつ打たれたのだい、痛そうだねえ。」

と云いながら傍へ寄って、源三の衣領を寛げて奇麗な指で触ってみると、源三はくすぐったいと云ったように頸を縮めて障りながら、