Classici giapponesi con furigana
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あまよぞくし
雨夜続志
田中 貢太郎
Leggi 雨夜続志 (あまよぞくし) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5181 caratteri · 11 schermate
、去年庭を歩いてて、卒中でひっくりかえって歿くなったが、どうせあんな奴は、ろくな死に方はしないよ、今どこかの病院の院長をしてる彼の小供も、この間、病人の手術が悪かって、病人を殺したので、告訴沙汰になってるのだ」
「そうかな、いくら爵位を得ても、それじゃしかたがないね」
電燈が点いて陰気な室の中が引きたって来た。
「有一館の時代だったら、金硫黄と塩酸加里で覘われるところだったね」
「そうだなあ、曰く伊沢道之、曰く山田三造、そう云う壮士に、いの一番に覘われているところだったね」
二人は無邪気に笑い合った。婢が水こんろを持って入って来た。もう一切の物を二階のあがり口へ持って来てあると見えて、こんろの後から広蓋に入れた肉や銚子などを持って来た。鍋の中ではもう汁が煮たっていた。
「この間の方はどうして」
婢は山田の顔を見た。山田はすぐ数日前に伴れて来た壮い新聞記者のことを思いだした。
「どうだ、お気に入りましたかね」
「いやよ、あんないけ好かない男ったらあるものですか、今の新聞記者って云うものは、皆あんなものでしょうか」
「まあ、そう悪く云うなよ、可愛い男じゃないか、あんな男は家を持ったら、家のことはきちんとするよ、細君になる者は安心だよ」