Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あまよぞうし

雨夜草紙

田中 貢太郎

Leggi 雨夜草紙 (あまよぞうし) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7029 caratteri · 14 schermate

Aozora Bunko

位だから、こんなことはあらわれないはずだ)

(私もはじめには、たいしたことはないと思っておりましたが、急にこんなになりました、どうもお気の毒です)

そこへ三四人の同志が来たので、その先輩と院長の応対はそれっきりになったが、その後でも同志の中では、三造の先輩と同じように木内の死因に疑いを挟んで、院長と交渉した者もあったと云うことを聞いた。また、その野党の総理であった油井伯爵は、関西方面へ旅行中、旅先でそれを聞いて驚いて帰京したが、これまたその死因を疑って、死体を解剖に附すると云って口惜しがったけれども、結局そのままになってしまった。三造はその当時、その周囲から口ぐちに、

(木内君は毒殺せられた)

と云うことを聞いた。そして、その院長が次第に社会的に栄達して、男爵を授けられた時にも、

(木内を殺した功さ)

と、云うようなことを云う者があって、忘れていた過去の記憶を呼び起されたこともあった。……

「あれは、君、僕はあの時、青木のためにガラスの粉末を飲まされたのだ、それを青木に頼んだ者は、三田尻と山口さ、実に卑怯千万な奴だが、謀は見事図に当って、野党の歩調が乱れ、予算の大削減にも逢わず、内閣も倒壊せずに済んださ、その時から青木は、もう男爵になる