Classici giapponesi con furigana
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ゆきたたき
雪たたき
幸田 露伴
Leggi 雪たたき (ゆきたたき) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 28.132 caratteri · 56 schermate
ハハハハハハ。」
「それで世の中は何時迄も修羅道つづきで……御身は修羅道の屈原のような。」
「ナニ、屈原とナ。」
「心を厳しく清く保って主に容れられず、世に容れられず、汨羅に身を投げて歿くなられた彼の。」
「フ、フ。ヤ、それがしはおとなしくは死なぬ、暴れ屈原か。ハハハハ。」
「世を遁れて仏道に飛込まれた彼の了休禅坊はおとなしい屈原で。」
「ハハ、ハハ。良い男だが、禅に入るなど、ケチな奴で。」
「失礼御免を蒙りまするが、たたき斬り三昧で、今宵死んで悔いぬとのみの暴れ屈原も……」
「貴様の存分な意見からは……」
「ケチではござらぬかナ。と申したい。」
「アッハッハ。何でまた。」
「物さしで海の深さを測る。物さしのたけが尽きても海が尽きたではござらぬ。今の武家の世も一ト世界でござる、仏道の世界も一ト世界でござる、日本国も一ト世界でござる。が、世界がそれらで尽きたではござらぬ。高麗、唐土、暹羅国、カンボジャ、スマトラ、安南、天竺、世界ははて無く広がって居りまする。ここの世界が癪に触るとて、癪に触らぬ世界もござろう。紀伊の藤代から大船を出して、四五十反の帆に東々北の風を受ければ、忽ちにして煩わしい此の世界はこちらに残り、あちらの世界はあちらに現われる。