Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ゆきたたき

雪たたき

幸田 露伴

Leggi 雪たたき (ゆきたたき) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 28.132 caratteri · 56 schermate

Aozora Bunko

」

「イエ、然様のものでもござりませぬ。」

「ハテ分らぬ、然らば何物じゃ。」

「…………」

主人は横合より口を入れた。

「丹下氏、おきになされ。貴殿にかかわったことではござらぬ。」

「ハハハ。一体それがしは宝物などいうものは大嫌い、鼻汁かんだら鼻が黒もうばかりの古臭い書画や、二本指で捻り潰せるような持遊び物を宝物呼ばわりをして、立派な侍の知行何年振りの価をつけ居る、苦々しい阿房の沙汰じゃ。木沢殿の宝物は何か知らぬが、涙こぼして欲しがるほどの此老人に呉れて遣って下されては如何でござる。喃、老人、臙脂屋、其方に取っては余程欲しいものと見えるナ。」

「然様でござりまする。上も無く欲しいものにござりまする。」

「ム、然様か。臙脂屋身代を差出しても宜いように申したと聞いたが、聢と然様か。」

「全く以て然様で。如何様の事でも致しまする。御渡しを願えますれば此上の悦びはござりませぬ。」

「聢と然様じゃナ。」

「御当家木沢左京様、又丹下備前守様御弟御さまほどの方々に対して、臙脂屋虚言詐りは申しませぬ。物の取引に申出を後へ退くようなことは、商人の決して為ぬことでござりまする。臙脂屋は口広うはござりまするが、商人でござりまする。