Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ゆきやなぎ

雪柳

泉 鏡花

Leggi 雪柳 (ゆきやなぎ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 45.054 caratteri · 90 schermate

Aozora Bunko

」

「これは失礼。」

と、明い町に、お辞儀をして、あの板の並んだ道を、船に乗ったように蹌踉した。酔っています。

「交番がありますから、裏路地を。」

「的実、ごもっともです。」

「ね、暗うございますから、お気をつけなさいましよ。」

「おお、冷い。……おん手を給わる、……しかし冷いお手だ。」

「済みません。冬も寒の中、指は霜の柱ですわ、こんな身体で。」……

「飛んでもない、私から見ると(二十一)だ。何でしたっけ、何だっけ……(年紀は二十一愛嬌盛り。)……」

「あれ、危い、路が悪いんですから、そんなにお離れなすっては濡れますよ。」

「心得た、(しゃんと袴の股立とりて。大小すらりと落しにさして。)……」

――ここです。濡れに寄るにも、袖によるにも、洋杖は溢出しますから、件の牛蒡丸抜安です。それ、ばかされていましょう。ばかされながらもその頃までは、まだ前後を忘却していなかった筈ですが、路地を出ると、すぐ近く、高い石磴が、くらがりに仄白い。深々とした夜気に包まれて階子のように見えるのが、――ご存じと思います。――故郷の一本松の上り口にそっくりです。

段の数はあるが、一も二もなく踏掛けた。