Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ゆきやなぎ
雪柳
泉 鏡花
Leggi 雪柳 (ゆきやなぎ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 45.054 caratteri · 90 schermate
西の方、その坂東第一番に向った。その後沙汰はない。しかし、灸は実によく利いた。人間業に似ない、と界隈一帯、近く芝、となり赤坂辺まで、その行方を惜しむといいます。
――雪の家は、川崎辺へ越した、今はありません。
尼が畜生道に堕ちるのを救うといったのも、怪しい縁によって、私はおびき寄せたのも、……どうもはじめから、兄洞斎の、可恐い嫉妬の怨念に酬ゆる、復讐の呪詛だったとも思われません。しかしまた怪しい業通によって、かねて企図したものだったかも知れません。何にしても、私のために、かわいそうな、はかない、お冬……」
と、いうとともに、直槙は胸を切られたように、蒼ざめて、両手で肩を抱いたのでありました。
毛が生えていたかも知れない。血をはいていたかも知れない。その胸を、とは、さすがに筆者も聞き得なかった。
直槙がなくなって、もう三年になる。
筆者は、あの時以来、一本松へはまだ行って見ないで居る。恐れて毛並は見定めなかった、坂を駆出したのは、残った獅子だったかも知れません。
だから、家へ帰って、少しばかり足を気にしたのも、そんなにお笑いにはなるまいと思う。………