Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ゆき
雪
楠田 匡介
Leggi 雪 (ゆき) di 楠田 匡介 (くすだきょうすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.792 caratteri · 50 schermate
で今一度、出発点に戻して見て……あのランプの灯がなかったとして、考えて見たのです。すると朧気ながら、あの兇行の時間に、一つの一致を見る事が出来たのです。だが灯の消えたのは事実です……けれどもあれは消したのではなく、消えたのです。私はあのランプは自然に消えたものと、断定したのです」
「だって君、あのランプには、まだ石油が、半分も残っていたし、風だって何処からも入る所はなかったぜ」
検事は警部の言葉を反駁した。
「そうです。油も残っていました。だが、ランプの消える原因を、あげて見ましょう」
警部は静かにそういって、手元の紙に、
ア、油のなくなった時と書いて、
「これは絶対です。次に……」
イ、吹き消した時。(風も)
ウ、シンを圧した時。
エ、シンを口金より下にさげた時。
オ、急激な震動を与えた時。
カ、酸素をたった時。(水をかけた時も)
「これだけあります。その外には……」
警部はそういって「キ」と書き添えた。
「あ! それから石油の凍った時です」
一人の若い巡査がぽっつりといった。
「そう、そうです。そうですよ。油の凍った時も、やはり消えるのです。あの広瀬先生のご覧になった深夜の二時、あのランプは寒さのために、石油が凍ってそして消えたのです。