Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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らいほうとうものがたり

雷峯塔物語

田中 貢太郎

Leggi 雷峯塔物語 (らいほうとうものがたり) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 22.606 caratteri · 45 schermate

Aozora Bunko

「では、すぐ後から準備をしてあがります。お二方は一足お前へ」

李幕事と許宣はすぐ帰った。戴先生は間もなく後から来たが、その手には雄黄を入れた瓶と薬水を入れた瓶を持っていた。

「どこに白蛇がおります」

李幕事は白娘子のいる室を教えた。戴先生は教えられたとおりその室へ往ったが、室の扉は締っていた。戴先生は何かぶつぶつ言いながらその扉を開けようとしていると、扉は内から開いた。戴先生は内へ入って往った。内には桶の胴のような白い※蛇がいて、それが燈盞のような両眼を光らし、焔のような舌を出して、戴先生を一呑みにしようとするように口を持ってきた。戴先生は手にした瓶の落ちるのも知らずに逃げだした。

李幕事と許宣は戴先生の結果を見にきたところであった。戴先生は二人に往きあたりそうになって気が注いた。李幕事が言った。

「先生、捉れたでしょうか」

戴先生は呼吸をはずましていた。

「蛇なら捉れるが、あれは妖怪です、私はすんでのことに命を取られるところでした、あの銀はお返しします」

こう言って戴先生は逃げるように出て往った。李幕事と許宣は顔を見合わして困っていた。

「あなた、ここへいらしてください」