Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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らいほうとうものがたり

雷峯塔物語

田中 貢太郎

Leggi 雷峯塔物語 (らいほうとうものがたり) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 22.606 caratteri · 45 schermate

Aozora Bunko

室の中から白娘子の声がした。許宣は体がぶるぶると顫えた。しかし、往かずにいてはどんなことをするかも判らないと思ったので、恐る恐る入って往った。中には白娘子が平生と同じような姿で小婢と二人で坐っていた。

「あなたはほんとに薄情な方ですわ、あんな蛇捉の男なんか伴れてきて、あなたがそんなにわたしをいじめるなら、私にも考えがありますよ、この杭州一城の人達の命にかかわりますよ」

許宣は恐ろしくてじっとして聞いていられなかった。彼はそのまま外へ出たが足を止めるのが恐ろしいので、足の向くままに歩いた。彼はもう清波門の外へ往っていた。彼はそこへ往ってから気が注いて、これからどうしたものだろうかと考えた。しかし、それからどうしていいか、どういう手段を取っていいかという考えはちょっと浮ばなかった。と、金山寺の法海禅師の言った偈の句が浮んできた。それと同時に再び畜に纏われたなら、湖南の浄慈寺にわしを尋ねてこいと言った法海禅師の詞が浮んできた。彼はそれに力を得て浄慈寺の方へ往った。

浄慈寺には監寺の僧がいた。許宣は監寺に法海禅師のことを訊いた。

「法海禅師にお眼にかかりたいですが」