Classici giapponesi con furigana
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でんきぶろのかいしじけん
電気風呂の怪死事件
海野 十三
Leggi 電気風呂の怪死事件 (でんきぶろのかいしじけん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.788 caratteri · 34 schermate
ただ、元来無精な所から、何も近所にあるものを嫌ってまで、遠くの風呂へ行くにも及ぶまいじゃないかといった点で、別に是非をつけてはいなかったのである。
尤も、何時であったか、彼の友人で電気技師を職としている茂生というのと一緒に入った時、ひょいとした感じで、ちょっと不安を覚えたので、訊ねてみたことがあった。
「どうだい、この電気風呂って奴は、入浴中に人間が死ぬ様なことはないものかね?」
すると、茂生は、何か他のことでも考えていたのか、はっとした様な態度で、しかしこう答えたものだ。
「さあ、大体大丈夫だがね、しかしどうかした拍子で電気が強くなると、心臓をやられることもあるだろうね。人間の中でも電気に感じ易い人と、感じの鈍い人とあるものだからね。同じ人間でも身体の調子によって、感じ易い日と、感じにくい日とがあるものだよ。とにかく、疲れ過ぎたり、昂奮していたり、酒を呑んでいたりして心臓が弱っている時には、電気風呂など止めた方がいいよ。そりゃ普通はそんなこと滅たに、いや絶対といってもいい位、ありゃしないがね。また死ぬかも知れないような危険なものを、許可しとく筈があるまいじゃないか、まあ、安心していいだろうよ」