Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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でんきばと

電気鳩

海野 十三

Leggi 電気鳩 (でんきばと) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 25.465 caratteri · 52 schermate

Aozora Bunko

さっそく、けがをした伝書鳩第一号のもちかえった紙きれをもって、憲兵隊へとどけでたのでまもなく一隊の洋服すがたの憲兵が、トラックにのってミドリの家にのりつけました。

さあ、なにごとがはじまるのでしょうか。

憲兵さんの話によると、なんでも、すごい電気鳩をつかう外国のスパイがいりこみ、なにか、しきりにわるいことをたくらんでいるとは、わかっていたが、そのスパイ団がどこにいるのかわからなくてこまっていたのです。ところがいま、高一少年のおかげで、ほら穴のひみつがしれたので、大よろこびです。

「さあ、電気鳩退治だ」

と、憲兵さんは力をこめていいました。

「電気鳩さえ退治してしまえば、スパイ団も水をはなれた魚のようによわってしまうだろう」

ミドリは、それよりもお父さまと高一兄さんとを、早くたすけてください、とたのみました。

いよいよあやしいほら穴にむかうことになって、憲兵さんたちは、こまった顔をしました。そのほら穴へは、どう行けばいいのでしょう。

そこへ、おりよく愛犬マルが、足をひきながらかえってきました。

「ああマルか……。兄ちゃんは?」

ミドリは、すぐ庭にとびだしてみましたが、高一のすがたはどこにもみえません。