Classici giapponesi con furigana
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れいこんだいじゅうごうのひみつ
霊魂第十号の秘密
海野 十三
Leggi 霊魂第十号の秘密 (れいこんだいじゅうごうのひみつ) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 43.100 caratteri · 86 schermate
彼のたましいが、われにかえったのは、それから十四日ののちのことだった。
たましいが、われにかえるというのは、おかしないい方であるが、肉体の中にはいっているときでも、たましいというやつは、よく死んだようになったり、生きかえったりするものである。ねむりと目ざめ。不安におちいることと大自信にもえること。人事不省と覚醒。酔っぱらいと酔いざめ。そのほか、いろいろとあるが、このようにたましいというやつは、いつも敏感で、おどおどしており、そして自分からでも、また他からの刺戟によっても、すぐ簡単に状態を変える。
とにかく、彼のたましいがわれにかえったとき、「おやおや」と起きあがってあたりを見まわすと、見なれないところへ来ていることが分った。
そこは、枯草がうず高くつんであるすばらしく暖かな日なただった。ゆらゆらと、かげろうが燃え立っていた。その中に、隆夫の霊魂は立っているのだった。彼の霊魂も、かげろうと同じように、ゆらゆら動いているような気がした。
前方を見ると、美しい大根畑が遠くまでひろがっていた。まるでゴッホの絵のようであった。
うしろの方で、モーという牛の声がした。