Classici giapponesi con furigana
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せいしゅんのぎゃくせつ
青春の逆説
織田 作之助
Leggi 青春の逆説 (せいしゅんのぎゃくせつ) di 織田 作之助 (おださくのすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.593 caratteri · 325 schermate
(あ、汚してしまった)と、後悔したが、運転手に謝る気も起らぬほど動物的な感覚に意識がしびれてしまっていた。
ラジウム温泉の横で車を降りて、軍艦横町へふらふらとはいって行くと、ききおぼえのある声がふと耳に来た。
(土門の声だな)
いつか一緒に行った店の暖簾をくぐると、はたして土門と北山がいた。路次まできこえるような大きな声で呶鳴っていたところを見ると、どうやら北山を掴えて議論をしていたらしかったが、土門は豹一の姿を見ると、急に話をやめて、
「や、珍客! 珍客! どないしたはりましてん? いったい、ちょっとは顔見せなはれな。いや、ここじゃないよ。社の方でっせ。――とにかくまあ一杯いこう!」上機嫌な顔を見せた。
こんな時に思い掛けなく土門に会えたことは、なんとなくありがたい気がして、豹一はすすめられるままに、四五杯続けざまに飲んだ。
「御見事、御見事! それでいくらか血色が良うなりましたわい」
土門が言うと、箸を無理矢理にカラーの間から背中へいれて、ぽりぽりかゆいところをかいていた北山が、
「いや、ちっとも良くなってません」恐らくさっきからの議論の仕返えしだろうか、土門に逆らうように言って、