Classici giapponesi con furigana
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『しゅっけとそのでし』のついおく
青春をいかに生きるか
倉田 百三
Leggi 青春をいかに生きるか (『しゅっけとそのでし』のついおく) di 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
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また花山法皇は御年十八歳のとき最愛の女御弘徽殿の死にあわれ、青春失恋の深き傷みより翌年出家せられ、花山寺にて終生堅固な仏教求道者として過ごさせられた。実に西国巡礼の最初の御方である。また最近の支那事変で某陸軍大尉の夫人が戦死した夫の跡を追い海に入って生命を捨てた事実は記憶に新しい。その戦死した夫の遺書には、
「再婚せんと欲すれば再婚も可なり。此の世に希望なくば潔く自決すべし」
と書いてあった。そして未亡人は死を選んだのであった。私は「此の世に希望なくば」云々と書き得たことが如何にこの夫婦の平常の愛の結合の純熱であったかを思いやられて感動を禁じ得ない。また清元の十六夜清心には「蓮の浮き葉の一寸いと恍れ、浮いた心ぢやござんせぬ。弥陀を契ひに彼の世まで……結びし縁の数珠の緒を」という一ふしがある。
しかしすべての結合がこういった純真な悲劇で終わるとはもとより限らない。ある者はやむなく、ある者は苦々しく、またある者は人生の知恵から別れなければならないのである。有名な「新生」の主人公は節子に数珠を与えるがやはり別れねばならなかった。いかに数多くの愛し合った男女、誓い合った朋友、恩義ある師弟がそれぞれの事情から別れねばならなかったであろう。