Classici giapponesi con furigana
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あおばのした
青葉の下
小川 未明
Leggi 青葉の下 (あおばのした) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 1066 caratteri · 3 schermate
「あの桜の木をきっては、かわいそうだ。春になっても、花が見られないし、夏になっても、せみがとれないものなあ!」と、たがいに話し合いました。子供たちの不平が耳に入ると、親たちも、いつかきることに、はんたいしました。それで村の人々が桜の木を道のそばへうつすことになったのです。おおぜいの力ですると、どんなことでもされるものです。大きな桜の木は、じゃまにならぬところへうつされて、おばあさんの茶店は、やはりその木の下にたてられました。
「おばあさん、今年は、花がさかないのう。」
「そうとも、人間でいえば、大病人だぞ。かれなければいいが。」と、おばあさんは、しんぱいしました。天気がつづくと、おばあさんは、下から水をくみ上げて、根もとへかけてやりました。
「おばあさん、僕がくんできてやるから。」
ある日、学校の帰りに賢吉は、すぐはだしになって、バケツを下げて、峠をかけ下りました。それから、とし子も、正二も、村の子供たちは、学校の帰りに、水をくんで、桜の木の根にかけてやるのを日課としたのです。どうでしょう。木は、ふたたび昔の元気をとりもどしました。いま、大きな枝には青葉がふさふさとして、銀色にかがやいています。