Classici giapponesi con furigana
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あおおにのふんどしをあらうおんな
青鬼の褌を洗う女
Leggi 青鬼の褌を洗う女 (あおおにのふんどしをあらうおんな) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 40.368 caratteri · 79 schermate
「私、待合や、ツレコミ宿みたいなところ、イヤよ。箱根とか熱海とか伊東とか、レッキとした温泉旅館へつれて行ってちょうだい。切符はすぐ買えるルート知ってるのよ」
「でも僕は明日から三四日花相撲があるんだ。本場所とちがって、こっちの方は義理があるのでね」
「じゃアあなた、あしたの朝の汽車で東京へ帰りなさい」
私はすべて予約されたことには義務的なことしかできず私の方から打ちこむことができないタチであったが、思いがけない窓がひらかれ気持がにわかに引きこまれると、モウロウたる常に似合わず人をせきたて有無をいわさず引き廻すような変に打ちこんだことをやりだす。私自身が私自身にびっくりする。女というものは、まったく、たよりないものだ、と私はそんな時に考える。
温泉で意気銷沈のエッちゃんにお酒をすすめて、そして私たちが寝床についたとき、
「エッちゃん、今まで、いうの忘れてたわ」
「なにを?」
「ごめんね」
「なにをさ」
「ごめんねをいうのを忘れてたのよ。ごめんなさい、エッちゃん」
「なぜ」
「だって、とても、人間侮蔑よ」
「人間侮蔑って、何のことだい」
「全勝してちょうだい、なんて、人間侮蔑じゃないの。