Classici giapponesi con furigana
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ひぼんなるぼんじん
非凡なる凡人
国木田 独歩
Leggi 非凡なる凡人 (ひぼんなるぼんじん) di 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8449 caratteri · 17 schermate
登りつつある、その姿がどうも桂正作に似ているので、
「桂君じゃアないか」と声を掛けた。後ろを振り向いて破顔一笑したのはまさしく正作。立ち止まって僕をまち
「冬期休課になったのか」
「そうだ君はまだ銀行に通ってるか」
「ウン、通ってるけれどもすこしもおもしろくない」
「どうしてや?」と僕は驚いて聞いた。
「どうしてというわけもないが、君なら三日と辛棒ができないだろうと思う。第一僕は銀行業からして僕の目的じゃないのだもの」
二人は話しながら歩いた、車夫のみ先へやり。
「何が君の目的だ」
「工業で身を立つる決心だ」といって正作は微笑し、「僕は毎日この道を往復しながらいろいろ考がえたが、発明に越す大事業はないと思う」
ワットやステブンソンやヱヂソンは彼が理想の英雄である。そして西国立志編は彼の聖書である。
僕のだまって頷くを見て、正作はさらに言葉をつぎ
「だから僕は来春は東京へ出ようかと思っている」
「東京へ?」と驚いて問い返した。
「そうサ東京へ。旅費はもうできたが、彼地へ行って三月ばかりは食えるだけの金を持っていなければ困るだろうと思う。だから僕は父に頼んで来年の三月までの給料は全部僕が貰うことにした。