Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あごじゅうろうとりものちょう
顎十郎捕物帳
久生 十蘭
Leggi 顎十郎捕物帳 (あごじゅうろうとりものちょう) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.984 caratteri · 28 schermate
もう充分お調べがあがってることでしょうから、多分ご存じのことと思いますが、おもんはきつい癪持ちで、そのたびに難儀をいたしますから、羽黒山の千里丸をいつも切らさずにこの印籠へ入れておくんです。……昨晩の火事さわぎで無理にからだをつかったと見え、七ツごろあっしが夜網から帰って来ますと、また癪でも起しそうな妙な顔していますので、ここはゴタゴタして大変だから土蔵へ行って静かに寝ていたらいいだろうと言いますと、じゃそうします、と言って土蔵へ寝に行きました。……あっしは内所へ床を敷かせて寝ましたが、疲れていたもンでついさっき叩きおこされるまで、なにも知らずにグッスリと眠っていたんですが、おもんは土蔵へ行ってから急に差しこんで来たので内所まで印籠を取りに来たのだと思います。……なにかほかにまだお訊ねの筋がございますか」
「そういちいち先くぐりをするな。もちろん、こんなこっちゃすみやしない。順々に訊くから、訊いたことに返事をすりゃいいんだ」
藤五郎は、キッと顔をあげて、
「お言葉のようすですと、なにかあっしに疑いでもかけておいでのように思われますが、あっしがおもんを殺したとでもお考えになっていらしゃるんでしょうか」