Classici giapponesi con furigana
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あごじゅうろうとりものちょう
顎十郎捕物帳
久生 十蘭
Leggi 顎十郎捕物帳 (あごじゅうろうとりものちょう) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.984 caratteri · 28 schermate
いずれそんなことになるのだろうと覚悟していた。『大清』ならば、いわば水に芦。これが紙問屋へ行くの呉服屋へ行くのと言うんなら決して承知はしないが、水商売ならお前の性にあう。いかにも承知してやろう。それにつけても、お前の持病は癪。調子にのってあまり無理にからだはつかわないように気をつけるがいいと、大変なわかりよう。もっとも、あんな気の弱い男だから、そのくらいのことしか言えるはずはないンですが、女房から別れ話を持ちだされて、こんなメソメソしたことしか言えないのかと思うと、あんまりな意気地のなさに無性に腹が立って、なることなら突きとばしてやりたいような気がしました。『大清』も、あまり馬鹿々々しいので笑い出し、世の中にはずいぶん尻腰のない男もあるもんだ、と言った。
『大清』は三年前に女房をなくしたが、忙しいにまぎれて不自由なことも忘れていたが、おもんの言葉で味な気になり、とうとう瓢箪から駒が出ておもんを後添いにしてしまった。
この経緯がパッと町内にひろがったので吉兵衛はいい物笑い。裏どなりの担ぎ呉服の長十郎というのが、ひとごとながら腹をたてて、風呂でひょっくりあった時に、お前は阿呆だとばかし思っていたが、女房を寝とられてそんなふうに落着いていられるところなんざアこりゃア大した器量人だ、と皮肉を言うと、吉兵衛は、妙な