Classici giapponesi con furigana
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あごじゅうろうとりものちょう
顎十郎捕物帳
久生 十蘭
Leggi 顎十郎捕物帳 (あごじゅうろうとりものちょう) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.248 caratteri · 27 schermate
……そんな羽目になるというのも、これも身の因果。ふだんの悪業のむくいでね、よくしたもんです」
「医者は、早打肩だと言ったか」
「へえ。……なるほど、そう言われて見れば、顔も身体も、ぽっと桜色をしておりましてね。とんと死んでいるようには見えません」
「そういうことは、あるには、ある。……それから、どうした」
「どうせ、邪魔にされることは、わかり切った話ですが、北奉行所のやつら、どんなことをしやがるか見てやろうと思いましてね、そのまま居据っていると、ひょろ松が乗りこんで来ました」
「お前が突っ張っていたんでは、さぞ、いやな顔をしたこったろう」
「とんとね、……せんぶりという、あっしのお株をとったような、なんとも言えねえ苦い面をしましてね、こりゃア、千太さん、たいそう精が出るの。他人の月番のおさらいまでしていちゃてえへんだろう、とぬかします。……あっしも意地になって、この節は、いろいろと変ったことをして見せてくれるから、きょうはひとつお手ぎわを拝見しようと思ってな。……どうだ、この仏を種にして、また面白えことをして見せてくれめえか、と、一本やっておいて御検死にまじって見ていますと、とっくりけえし、ひっくりけえしする千賀春の身体に、どこといって鵜の毛で突いたほどの傷もありません……首を締めたあともなけりゃ、一服盛られたなんて