Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しゃべりすぎる

饒舌りすぎる

山本 周五郎

Leggi 饒舌りすぎる (しゃべりすぎる) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 27.957 caratteri · 55 schermate

Aozora Bunko

そのころには大勢の者が二人のあとからついて来、二人はついに取っ組みあいになった。十太夫のほうが先にとびかかり、土田を押し倒したが、土田はすぐにはね返して、反対に十太夫を押えこんだ。

――さあどうだ、と土田が云った。

――ちょっと待て、と十太夫が云った。

――待てとはなんだ。

――まわりを見ろ、と十太夫が云った。こいつらはおれと土田が無二の親友だということを知っている、にもかかわらず、二人の喧嘩を止めようともせず、面白そうに見物しているとは不人情じゃないか。

――それはそうだ、と土田は手を放した。

――こんな不人情なやつらに見物させることはない、と云って十太夫は立ちあがった。こいつらから先にやっつけてやろう。

見物していた者たちが逃げだしたのは云うまでもないし、二人の喧嘩もそれで終った。十太夫は江戸へゆき、土田正三郎はしづから遠ざかった。

「おい、ちょっと待て」十太夫が急に雪の中で立停った、「その話で思いだしたが、安川の妹はどうした」

「知らないな、もう嫁にいって子供の二、三人もいるんじゃないか」

「うん」十太夫は指を折ってみて頷いた、「そうだろうな、もう二十三ぐらいだからな」